香格里拉(シャングリラ)とは1993年にアメリカの小説家ジェームス・ヒルトンの作品「失われた地平線」の中で描かれた桃源郷。この地域の風景が小説の中の記述とほぼ一致することや中甸を表す古チベット語の意味がシャングリラの意味と同様なことなどがその由来。
峡谷、輝かしく神秘的な寺院、森に囲まれた湖、雪山に囲まれた美しい草原、そして羊が群れなす世界。私たちが思い描いてきた桃源郷の情景がここにはあるのです。

雲南省北部には金沙江(長江)、瀾滄江(メコン川)、怒江(サルウィン川)というアジアを代表する3本の大河が山脈をはさんで南へと並行して凄まじい勢いで流れている。「雲南保護区群の三江並流」の自然景観が中国29番目の世界文化遺産に登録されています。
                                   (2011年9月22日〜26日)

シャングリラの街

シャングリラの街に着いたのは午後9時。
遅くなったのでレストランでギョウザを作っていただいた。
その餃子がとってもおいしかったです。
それからホテルへ。
最近は信号機もついて。
残りの秒数まででます。
ホテルの隣が学校でした。
朝は親たちが学校まで送ってきていました。
赤い布を巻いたチベット族のおかあさん。
松賛林寺  水面に映る。

雲南省シャングリラ松賛林寺は雲南では一番古く、最大なチベット仏教の寺院です。チベットのポタラ宮殿にとっても似ていて、だから“小ポタラ”と呼ばれているとガイドの母さん(ムーさん)。
シャングリラ松賛林寺には800人の修行僧がいるそうです。
毎日たくさんの人がお参りにきます。
シャングリラ松賛林寺は漢、チベット族折中の雄大壮麗な建築です。シャングリラ松賛林寺には歴代の珍品が多く保存されていますので、大勢の観光客が訪れています。
寺院の中は帽子もとって、カメラ撮影も禁止です。
お線香も絶えることがありません。
金沙江大曲湾(長江上流)

ほぼ円形になった大曲がりは遠くから眺めると雄大壮麗な景観が素晴らしい。雨季はこの水はブルーだそうです。
東竹林寺

ダライ・ラマ5世によって創建の
チベット仏教寺院


中央は四階建ての木造建築の大経堂、一階は約2、000人を収容できる。僧侶は、経典・天文学・農業手伝いなどを学ぶかたわら、年に2ヶ月程度(収穫時)は自分の家に帰り手伝いをすると
か。
2階にあるトルコ石・山サンゴ・琥珀などの宝石で作られた「立体曼荼羅」は見ものです。


奔子欄(ほんしらん)の町

シャングリラから徳欽(とっきん)へ行くときに必ず通る町。
ここで昼食です。
中華料理はどこもおいしかったです。
新鮮な野菜がたくさん出ました。
レストランの前では果物屋さんが何軒か。
スイカやクルミ、りんご、ザクロなど・・・
試食してお値段を聞いています。
スイカは甘かった〜。
今回ずっと8日間バスの運転をしてくださったシャングリラの王さんとガイドの孫さん。
2人とも笑顔がとっても素敵でした。

白芒雪山の峠、4292mです。

タルチョは悪霊や災難を祓い清め、平和で幸福と健康に恵まれて過ごせるようにという祈願が込められて、寺の中央や
山頂、峠、家の屋上に掲げられています。

りんどう

足元を見れば小さな花が咲いていました。
もう少し早い時期ならば辺りはお花畑でしょう。
白芒雪山の峠から見る岩山

白芒雪山 5640m

ガスで主峰は見えません。
アルプス
の山容を望める確率が高いといわれるのは12月が
ベストシーズンとか。ザンネンでした。
徳欽飛来寺村、この街に泊まります。

シャングリラから徳欽まで200Kmでした。全線道路工事をし
ていました。2年後ぐらいには完成するでしょう。
梅里雪山の展望テラス

チベットの風景 仏塔(チョルテン)が迎えてくれる。
タルチョもはためいていました。
梅里雪山が見えるビューポイントのホテル。
高度3500m。
ホテルへ行く階段や坂はゆっくり歩かないと少しけだるいで
す。やはり高度のせいでしょう。
梅里雪山 6740m

雲南の最高峰。
チベット族自治州にあるシャングリラの北の徳欽にあり、チベット経の聖地の1つとして崇められている。
3日も同じホテルに滞在したけれど主峰カワケブはとうとう雲
の中。その雄姿は見れませんでした。

梅里雪山は6000mを越える山が13峰あり、太子十三峰と呼
ばれている。もっとも高い峰の標高は6740m。

少し顔を出したのは五冠峰。(三蔵法師の帽子に似ている)
見下ろせばメコン川。
川の傍には民家が寄り添っています。
くるみの木やトウモロコシが多かったです。

飛来寺

梅里雪山飛来寺の正殿内には蓮花生大師、カルポか峰尊神
と覚臥那西神の造像が祭られています。
梅里雪山飛来寺大殿内の三面の壁には華やかな精緻な壁
画が描かれてあります。
絵は明代に描いた仏教人物、花及びそれぞれ美しい図案で
す。


聖山に向って祈りを。チベット仏教の敬虔な祈りを。
飛来寺の中で五体倒地をしていました。
今から梅里雪山の周囲を巡礼するというお嬢さんたち。そのためここ飛来寺で鍵を開けにお参りしたとのこと。

私たちも旅の安全を祈願してお線香と乾燥した香り葉を焚きました。
徳欽(とっきん)のバザール

新鮮な野菜、果物、魚、鳥やヤクのお肉、ヤクの乳から作ったチーズ、トーフ、こんにゃく、スパイスなどなど・・・
肉をさばき、鶏をさばき、生き血を取っている。牛の頭もどんと置いてありました。
すぐに食べられるものを作ってもらっていました。
日曜日のため、子供たちの姿もみかけました。
近在からこのような籠でお買い物。
何を買ったのかな?
人懐っこいお嬢さんたち、ポーズも作ってくれました。

徳欽は西南シルクロードで茶葉古道の中継地として栄えました。
明永村

明永氷河へのルートを説明してくれるガイドの母(ムー)さん。
日本へ留学していたのでとても日本語が上手でした。
日本へも中国のお客さんを連れて来ているとおっしゃっていま
した。京都が大好きだそうです。
家の前でお洗濯。
坊やと何かお話しながら。
梅里雪山の明永氷河

馬やロバで氷河の傍の第三展望台(標高3,100m)まで行く
予定でしたが・・・
高齢者?が多いとかで予定変更になりました。
途中2ヶ所ほど急な坂道は馬から降りて歩かなければならな
いとのこと。行きたかったな〜。
遭難者慰霊碑

梅里雪山は雲南省の最高峰であり、未踏峰である。
今まで何隊かが挑戦したが、すべて悲惨な結果に終わってい
るそうです。中でも1991年に行われた日中合同の学術登山
隊は海抜5100mあたりで雪崩のために17人すべてが犠牲と
なった。以前は飛来寺の展望台にあったそうですが明永村に
移していました。
仕事を終えて帰る馬と馬追いのお兄さん。
クルミがよく取れるのでしょう。
家の前で割っていました。そして乾燥させていました。
生で食べるのが一番おいしいそうです。
生と言うわけにはいかないので乾燥させたクルミを分けてい
ただきました。7kg50元でした。安い〜〜

納岶海(ナパカイ)

五月は一番美しい季節だそうです。咲き乱れた野生の花は
草原を一面に染め、五彩の絨毯のようにして鮮やかになる。
秋風が立つ時は黒首鶴と斑頭雁など鳥は草原の上に低くぐ
るぐると飛び回る。その様子は本当に人々の目を喜ばせま
す。黒首鶴が中国納岶海の美しい自然風光に引き付けられ、美女と化けて、ここに住むようになった伝説があります。
納岶海はシャングリラ町北西約10km、海抜が3266m。
乾季と雨季で大きさが変わる季節性湖です。毎年の10月から
来年の3月までに完全に干上がって沼地の草原のような湿地
に変わります。
国の保護鳥の黒首鶴の繁殖地及び珍貴な高山湿地として自
然保護区に指定されました。
田園風景

ハダカムギ支えといって干し草などを干していました。
崇古草原 シオガマソウ

他にゴマノハグサやミヤコグサ、狼毒草などが咲いていました。

崇古草原の草を食むヤク

赤く紅葉した狼毒草・・・毒があるのでヤクも羊もたべないそう
です。

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