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中房温泉の手前にある燕岳(つばくろだけ) 登山口。
登山届けを出して8時出発。
北アルプス3大急登として有名な合戦尾根の始まり。覚悟して登る。
コメツガやダケカンバの樹林帯の中をひたすら登っていく。 |
第一ベンチには丸太のベンチが置かれてい
て、裏手には水場もある。
この先も30分〜40分おきに第二ベンチ、第三ベンチと休憩のベンチがあるので休みながら行く。
ここからの富士見ベンチまでが一番きつかった。富士見ベンチを過ぎればもうすぐ合戦小屋。 |
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ベンチで休んでいたら、大分弁で話していた のだろう。「九州の方じゃないですか?」と声 をかけられる。
「はい、大分ですよ。」「え、私もです。大分は どちらですか?」と若い女性のグループの1 人。偶然相棒のMさんと同郷で話がはずん でいた。
「お盆に実家に帰るので写真を○○さんに 預けておきます。」と言って先に登って行き ました。疲れも忘れました。 |
トンボも迎えてくれました。
何トンボかな? |
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花崗岩の大岩が現れ、なだらかな尾根上を
進めば合戦小屋はすぐ。
やっと合戦小屋に着きました〜。
小屋は宿泊は出来ませんが売店があり休憩するにはちょうどよい。 |
以前に登った仲間から「スイカが美味しかっ た。」と聞いていたので絶対食べようと思って
いました。
1切れ800円也。
あま〜い、大きなスイカでした。 |
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合戦小屋地名の由来もありました。
時は桓武天皇の御代・・・
中房温泉、有明山に住む魏石鬼あり、自ら を八面大王と称し妖術を使い、里に出ては
財宝、婦女掠奪し、山野に出て社寺仏閣を
破壊し狼藉三昧の明け暮れ・・・
坂の上田村麻呂、山の観音堂に願をかけ
霊夢を授かる。
「三十三の山鳥の尾で作った矢を使えば。」
矢村の矢助がこの尾を献上。ついに中房川
上流の谷間で大合戦の末魏石鬼を討ち果た
す・・・そこから合戦小屋と名がついた。
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合戦小屋からダケカンバやナナカマドの潅 木帯をひと登りすると森林限界を超え、合戦
沢の頭に着く。
なだらかな尾根道に出て、高山植物がたくさ ん見られた。チングルマ、コイワカガミ、ゴゼ ンタチバナ、コケモモなど。
着きました〜。
合戦小屋から1時間50分でやっと燕山荘
(えんざんそう)に着く。今夜の宿はここ。
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燕山荘から見る燕岳。
北側は生憎のガスで見えません。
燕山荘にリュックを置いて、燕岳に行く。 |
燕岳 2763m
花崗岩と白い砂、緑のハイマツが美しいハーモニーを奏でている。
雷鳥が見られるかと期待しましたが会えませんでした。 |
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花崗岩の造形が美しい燕岳の頂上に立つ。
頂上からは槍・穂高連峰や剱・立山連峰など
雄大な眺めを楽しみました。
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北燕岳付近のコマクサ群落地。
コマクサは花崗岩の白い砂礫の中に咲いて
いました。マグネシウムを含むところに咲くそうです。そこには他の植物は生えないそうで
す。自分の居場所をちゃんと確保しているのか、なんかけなげです。 |
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イルカ岩
燕岳は花崗岩が風化して出来た岩塔群と花 崗砂礫で出来た独特な山。
山でイルカに会うとは・・・ |
こちらはメガネ岩。 |
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高山植物の女王、コマクサ。
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岩の間に咲くチシマギキョウ。 |
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燕山荘名物のスイスホルンをご主人が聞かせてくれました。
そのあとはトーク。
山で動物に会っても絶対にえさをやらない。
コマクサの砂礫の中に入らない。その砂礫 の中に種が入っていると。
山で大事なのは水とクエン酸。
疲れたら乳酸がたまる。よい塩で漬けた梅干を摂るのがよい等の注意がありました。
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燕山荘から見る夕日。18時46分。
顔が染まりました。 |
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