槍ヶ岳
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【1日目】
 中房温泉〜燕岳 2008/8/1


中房温泉の手前にある燕岳(つばくろだけ) 登山口。 
登山届けを出して8時出発。
北アルプス3大急登として有名な合戦尾根の始まり。覚悟して登る。
コメツガやダケカンバの樹林帯の中をひたすら登っていく。

第一ベンチには丸太のベンチが置かれてい
て、裏手には水場もある。
この先も30分〜40分おきに第二ベンチ、第三ベンチと休憩のベンチがあるので休みながら行く。
ここからの富士見ベンチまでが一番きつかった。富士見ベンチを過ぎればもうすぐ合戦小屋。

ベンチで休んでいたら、大分弁で話していた のだろう。「九州の方じゃないですか?」と声 をかけられる。
「はい、大分ですよ。」「え、私もです。大分は どちらですか?」と若い女性のグループの1 人。偶然相棒のMさんと同郷で話がはずん でいた。
「お盆に実家に帰るので写真を○○さんに  預けておきます。」と言って先に登って行き  ました。疲れも忘れました。

トンボも迎えてくれました。
何トンボかな?
花崗岩の大岩が現れ、なだらかな尾根上を
進めば合戦小屋はすぐ。
やっと合戦小屋に着きました〜。
小屋は宿泊は出来ませんが売店があり休憩するにはちょうどよい。

以前に登った仲間から「スイカが美味しかっ た。」と聞いていたので絶対食べようと思って
いました。
1切れ800円也。
あま〜い、大きなスイカでした。
合戦小屋地名の由来もありました。
時は桓武天皇の御代・・・
中房温泉、有明山に住む魏石鬼あり、自ら  を八面大王と称し妖術を使い、里に出ては
財宝、婦女掠奪し、山野に出て社寺仏閣を
破壊し狼藉三昧の明け暮れ・・・

坂の上田村麻呂、山の観音堂に願をかけ
霊夢を授かる。
「三十三の山鳥の尾で作った矢を使えば。」
矢村の矢助がこの尾を献上。ついに中房川
上流の谷間で大合戦の末魏石鬼を討ち果た
す・・・そこから合戦小屋と名がついた。
 

 
合戦小屋からダケカンバやナナカマドの潅  木帯をひと登りすると森林限界を超え、合戦
沢の頭に着く。
なだらかな尾根道に出て、高山植物がたくさ ん見られた。チングルマ、コイワカガミ、ゴゼ ンタチバナ、コケモモなど。
着きました〜。 
合戦小屋から1時間50分でやっと燕山荘
(えんざんそう)に着く。今夜の宿はここ。
 

燕山荘から見る燕岳。
北側は生憎のガスで見えません。

燕山荘にリュックを置いて、燕岳に行く。

燕岳 2763m
花崗岩と白い砂、緑のハイマツが美しいハーモニーを奏でている。
雷鳥が見られるかと期待しましたが会えませんでした。

花崗岩の造形が美しい燕岳の頂上に立つ。
頂上からは槍・穂高連峰や剱・立山連峰など
雄大な眺めを楽しみました。
 
 

北燕岳付近のコマクサ群落地。
コマクサは花崗岩の白い砂礫の中に咲いて
いました。マグネシウムを含むところに咲くそうです。そこには他の植物は生えないそうで
す。自分の居場所をちゃんと確保しているのか、なんかけなげです。

イルカ岩
燕岳は花崗岩が風化して出来た岩塔群と花 崗砂礫で出来た独特な山。
山でイルカに会うとは・・・

こちらはメガネ岩。
 
高山植物の女王、コマクサ。
 
 
岩の間に咲くチシマギキョウ。
燕山荘名物のスイスホルンをご主人が聞かせてくれました。
そのあとはトーク。

山で動物に会っても絶対にえさをやらない。
コマクサの砂礫の中に入らない。その砂礫  の中に種が入っていると。
山で大事なのは水とクエン酸。 
疲れたら乳酸がたまる。よい塩で漬けた梅干を摂るのがよい等の注意がありました。
 
 
燕山荘から見る夕日。18時46分。
顔が染まりました。